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「西藤さんのもとに付けられたってことは、そうまでして育てたい有能な人間ってことでしょう?
西藤さんだってうちのホープなんですから、本来若手の指導に時間を割くような立場じゃないはずです。でもそうまでして『改造』したいということは、美宙さんに本気で仕事が出来る人間になって欲しいって言うことじゃないですか。
違います?
今の知里さん見れば分かるでしょう?」
最後は、ほとんど怒られたも同然……。
「何か……すみません……」
「私もふざけすぎたわ、ほのかちゃん」
「怒ってません。これは羨ましいからお二人に八つ当たりしているだけです」
ふくれっ面でそっぽを向くほのかちゃんが可愛い。
「え、ほのかちゃん、ああいうのがタイプなの?」
「あらー」
「違いますよ!!」
あ、今度こそ怒られた。
「牧島さんたらね、ヒドイんですよ!!」
そこから、ほのかちゃんの(珍しい)愚痴大会が始まってしまった。
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