3人が本棚に入れています
本棚に追加
ねぇ、神さま。
僕には好きな人がいます。
今までにも何人か好きになった人がいます。
でも僕が好きな人はみんな僕を好きになってはくれません。
だって僕が好きになる人はみんな僕と同じ男だから。
不毛な恋ばかりです。
だから僕は、女の人を好きになろうと思いました。
可愛い女の人を好きになろうと思いました。
だけど恋にはなりませんでした。
友達にはなれたけど。
そして僕と友達になった可愛い彼女は、僕じゃない人に恋をしました。
彼女が恋をした相手は、僕が心の奥に閉じ込めた恋の相手でした。
あまりにありきたりな展開で笑っちゃいますよね。
笑い過ぎて涙が出ちゃうほどに。
僕では彼女の恋敵にもなれません。
だから僕は、友達の恋を応援している、そんなフリをしました。
僕は彼女とその男の人が恋人同士になるのを、ただ側で見ていました。
ねぇ、神さま。
なんで僕が好きになるのは男の人なんだろう。
神さまが僕を作るときに何かを間違えたのですか。
それとも
僕が前世で何か悪いことをしたのでしょうか。
その罰で僕は女の人を好きになれないのですか。
ねぇ、教えて、神さま。
最初のコメントを投稿しよう!