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一日は終わりをつげ、また明日が始まると伝えてくれているように、思えた。
(でも、奢ってもらったしまぁいいか)
私は気を取り直し、ため息を落としつつ赤羽台へ歩みを向けた。巨大団地のこの街か各家庭から漏れてくる光が、蛍の光のように、輝いていた。まだ起きている人もいるのだろう。
もう一度頭上を見上げるが、残念ながら星は流れてこない。残念。今度故郷に帰る時間があったら、故郷へ帰り流れ星を見よう。
そして星に願いをかける事を決した。この恋が実りますように、と。
私は、上之原巡査部長がどんな理由で離婚したとしても、構わない。それでもこの気持ちは止められないのだから。
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