妖精との交渉

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妖精との交渉

 散歩を続けながらシャーが語ってくれた説明で、色々とウォークラリーのことが分かってき始めた。  ウォークラリーをプレイするのに、その画面をずっと見ていなくてもいい設計がされているようで、基本的にはマイク付きイヤホンを装着する事を前提に作られているようだ。  シャーはいつも片耳にブルートゥースのイヤホンをつけ、音声操作とイヤホンから聞こえるナビでウォークラリーを楽しんでいる様だった。  イヤホン付きマイクはスマホを購入した時についてきていたはずだ。今回は持ってくるのを忘れたが次回は持ってこようと考えた。  イヤホンをつけていない場合は振動でイベント発生やネスト接近報告をしてくれるようで、秋人のスマホはクラリーの反応があればヴヴヴ、とバイブが短く始動していた。 「クラリーは何体まで持てるんだ?」 「クラリーは六体までストックできる。その内、スターティングメンバーでメインになるのが三体」 「スターティングメンバー?」 「クラリーは、バトル、会話、ナビ、いろんな遊び方ができるケド、メイン三体と控え三体のうち、メイン三体がカツヤクする。ダカラ、アキトは早めに最低三体集めた方がイイね」     
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