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言葉の説明だけでは把握しきれなかったので、<タキオニウス>の『美』をタッチすると、空欄がズラリと一覧で並んだ。まだまっさらな何も取得していない状態ということだろう。
MeNuを閉じて、『カリスマ美容室』をタップすると、その中に入り込むような演出のあと、ショップメニューが開いた。
項目としては『美を磨く』『やめる』の二つのアイコンのみだった。美を磨くのアイコンはバラのイラストが円の中に一輪描かれている。また、100と数字が書いてある。おそらく先ほどのクォンタム・ポイントを100使って『美を磨く』わけだろう。
「……やってみてもいいか?」
「アキトの好きにするとイイミタイ」
「そうか、ためしにやってみる」
『美を磨く』をぽんとタッチするとどのクラリーを選択するかの画面が出現したが現在<タキオニウス>しかないため、そのまま<タキオニウス>を決定した。
すると、<タキオニウス>が美容室に入って行き、美容室の黄色のカマクラがガタンゴトンと揺れる演出が行われた。
まるで美容室で美を磨いている演出からは程遠い気もしたがそこはまあゲーム的な演出だろう。
やがて、かまくらから粒子が飛んできて、それが<タキオニウス>を形作る。
その下にテキスト枠の中に『【良い姿勢】を取得した!』と表示されていた。
「……姿勢が良くなったんだが」
「アハハハハ!」
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