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そんな時、使われていない空き教室から何か声が聞こえてきたので、何かなーと好奇心からそっと覗いてみたのだ。
すると、そこでは信じがたい光景が繰り広げられていた。
教室の隅で、誰かがうずくまっているように見えたけれど、うずくまっているのではなく、男に圧し掛かられている女の子だったのだと分かった。
馬乗りになっている男は、英語教師の八房だと分かった。普段の温厚で優しい先生の顔ではなく、夢中になって我を忘れているその形相はまるで鬼のように見えた。
そして下敷きになっている少女を確認した時、わたしは思わず声を上げそうになって口をふさいだ。
八房に圧し掛かられてくぐもった嗚咽をもらしているのは、四谷ココロだったからだ。
よくよく見れば、ココロちゃんは制服を乱され、スカートはめくれ上がっていた。そして、下着は足首に絡んでいて、恥部が露になってしまっている。八房がそこに必死に腰を打ち付けているのだと理解し、ここでいま何が行われているのか、わたしの呆けた脳内でようやく答えが出た。
教師と生徒の情事……。ご法度とされる淫行ではないか。
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