ニギミタマ④ ~二十三日~

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 怯える私に気をよくした殺人鬼は、工具箱のようなものを持っていた。その中には、目に入れたくなかった様々な道具があった。  男がその中から回転ドリルを選んだ。  トリガーを引くと、ギュウウウウンと嫌な機械音を立てて、鉄のクギのような螺旋のドリルが回転する――。 「じゃあ、いっぱい声上げるんだよ。誰も来ないから」  眼前に、眼球に、その先が迫りくる――。狂気の舞台が幕を開く――。  その時、私が思ったのは、死んだあと私のニュースはどれだけの人の心に残るのだろうということだった――。
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