24人が本棚に入れています
本棚に追加
/241ページ
怯える私に気をよくした殺人鬼は、工具箱のようなものを持っていた。その中には、目に入れたくなかった様々な道具があった。
男がその中から回転ドリルを選んだ。
トリガーを引くと、ギュウウウウンと嫌な機械音を立てて、鉄のクギのような螺旋のドリルが回転する――。
「じゃあ、いっぱい声上げるんだよ。誰も来ないから」
眼前に、眼球に、その先が迫りくる――。狂気の舞台が幕を開く――。
その時、私が思ったのは、死んだあと私のニュースはどれだけの人の心に残るのだろうということだった――。
最初のコメントを投稿しよう!