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すると、ストーカー行為は徐々にエスカレートしはじめて、ついに自分のスマホにメールが送られてくるようになった。
いよいよ怖くなった私は親に相談し、警察にも相談するまでになったのだ。
警察の人は、ニコニコと対応しますからご安心くださいと言った。
笑顔だったのは、こちらを安心させるためだったのだろうが、私には頼りないように思えた。
……それから数週間と経ったものの、ストーカーの気配は消えなかった。まるでほとぼりが冷めるのを待つかのようで、こちらが警察に相談したことも分かっているようだった。
私は不気味で警察にもう一度改めて、ストーカーを捕まえてほしい、安心させてほしいとお願いした。
返事はやはり、ニコニコと、大丈夫ですと言われた。
「本当に、きちんと捜査しているの!?」
私はヒステリックに叫んでしまった。色々と限界だったのだ。神経質になっていた私には、その警官のニコニコ笑顔が、どうしようもなく焦燥感を掻き立てるのだ。
私のヒスに、警官は「でもね」とこちらを否定する言葉を吐き出した。
――全然、おかしな人物は見当たりませんから。
警官の笑顔は変わらずだったが、瞳が言っていた。
――勘違いしてるんじゃないの? と。
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