ニギミタマ① ~十日から十四日~

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 学校に行って、またいつもの四人で駄弁って一日終わってそして今日と同じ明日が来る。そんなのでいい。  気が付くと、私の足はずいぶんと大股になっていて、いつもよりも早く学校についてしまった。  教室に入ればいつも以上にざわついている。完全にお祭り状態だった。  私は2‐Bだ。来る途中でC組の前をちらりと見たがすごい人だかりで先生が飛んでくる始末だった。 「よ、おはよ」 「おす」  短い挨拶をしてきたのは、ミドリだ。 「すごいな」 「まぁ……仕方ないんじゃない」  私は半ば呆れながらそう返す。正直な話、この話題を引っ張りたくなかった。だが、そうはいかないだろう。誰もが今日、この話題をする呪いにでもかけられたみたいに、口をついては四谷の話題が浮かぶのだ。 「おはよう~。なんかすごいね? なにかあったのー?」  間延びした挨拶をしてきたのはナノだ。こいつは相変わらずで少しほっとした。どうもニュースを見ていないらしい。  私はあまり話したくなかったが、ミドリがナノに説明をしてやったので、結局その話題になってしまった。観念するしかないかと、私も結局腹をくくることになった。 「おはようございます」     
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