私が王子の侍女に!?

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私が王子の侍女に!?

――私は小さい頃から、お伽噺を読むのが好きだったの。 どんなお伽噺でも、出てくる王子様は理想の男性。 すらりとした手足に、整った顔立ち。 髪はサラサラと風に靡き、光に照らされれば宝石のようにキラキラと輝く。 性格はとても穏やかで優しく、でも悪に対しては勇敢に立ち向かう。 国民はそんな王子様を慕い、結果国は終始安定を保つ。 ありきたりではあるけれど、それが私の理想の王子様。 いつかは私の前に現れてくれるかしら? ……なんてね。 そんなことあるわけないんだけれど。
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