私が王子の侍女に!?

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「……~はあ」 満足げなため息を吐きながら、本をぱたりと閉じる。 今日の物語も、とてもいいお話だったわ。 最初はどうなることかとハラハラしたけれど、幸せになれて良かった。 時間のある日は読書をする。 それは小さな頃からの日課だった。 ララ・ウェルバート。 ウェルバート伯爵家の次女で、今年18になったばかりの本好きの女。……それが私。 きっかけは、私が字を読めるようになった頃、与えてくれた一冊の本だった。
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