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「だって、ダーティーってぶっちゃけ何考えてるかわからなかったけど、意外と純粋なんだなぁって」
「おそらく本当は裏世界で生きるのが得意で、表世界に生きるのは困難な性質を持ってるんだと思うんだ。
裏世界で許されることが表世界では許されないことがたくさんある。
僕はその違いが何か探りながら本能的に生きてるんじゃないかと。
だから表世界に何の疑問なく生きている人からすれば、何考えてるんだってなるんだと思う。仕方ないことだけど」
「うーん・・、なんか言いたいことは何となくわかるんだけど。
とりあえず服着よっか」
トマシは服を着ながらダーティーの言葉の意味を考えていた。
そして、この社会で生きにくい性質的な何かを持ってるんだろうなとも思いながら。
この日以降も今まで通りの関係、いわゆる、大学の友達という関係で卒業を迎えた。
もちろん、トマシも留年することなく。
卒業後は就職先の州が離れていたこともあって連絡もとっていない。
就職して嫌な事があると、もう辞めたいと思うことが何度もあったが、不思議とダーティーの事を考えると乗り切る事ができた。
「セカンズビッグバン・・、前兆無き瞬滅か・・」
夜空を眺めても、そこには普段と似たような景色がそこにはあるだけだった。
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