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「神様、どうかお願いします。」
残念ながら私にはあなた方の願いを叶える力はありません。
「神様はどうして、こんな最低の世の中をお作りになったのですか?」
どうしてでしょう?
私の育て方が間違っていたのかしら?
「地球ちゃんのママ!」
と私を呼ぶのは、隣の銀河系に住む天球ちゃんのママで、私の幼馴染でもある。
専業主婦の天球ちゃんママは、昔から自由気ままに生きている。
勉強もせず、学校も義務教育を受けただけで、就職もせずに結婚し、命球ちゃんを産み、それから100歳差で、第2球子となる天球ちゃんを産んだ。
天球ちゃんは私の1球子の地球ちゃんと同い年だ。
私は昔から真面目で何事も懸命に取り組んできた。
義務教育を卒業して、高等教育を受けて、神界最高峰の神大神法学部を卒業して、閻魔裁判所職員採用試験にトップ合格を果した。
同じ職場の上司と結婚し、産休後すぐに職場復帰をした。
ここだけみると、私の方が神生順風満帆に感じるが、実際は違う。
私の旦那は外に女神を作り、帰ってこない。
1球子の地球ちゃんもグレてしまい、私の悪口ばかり。その癖、無理なお願いばかりするし。
それに比べ、彼女の球子ちゃん達は優秀。
もうすぐ第3球子が産まれるのが旦那さんとの関係が良好な何よりもの証拠。
私なんて、外に球子を作られないか心配の毎日。
そう簡単に離婚もできないし…。
憂鬱な毎日で、仕事と地球ちゃんの小さい頃のアルバムを見ることが今の私の生き甲斐。
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