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その後、の事を少し話そう。
あのプロポーズから1ヶ月。
私の体調には異変が起きていた。
何をしても、どれだけ寝ても寝ても眠いという、症状に悩まされていた。
すると、そんな私に気づいた智子さんに
「夏美ちゃん、遅れてない?遅れてるなら検査薬やってみなさい」
と親切に妊娠検査薬を買ってきてくれたのだ。
確かに普段あるものは遅れていた。
普段そうそう、周期が乱れたり遅れることのない私なのにだ。
身に覚えもあることだしと、智子さんにも良いから早く確認なさいと言われトイレに行った。
しかして、そこには待ち時間一分とあるがそれよりも早くに二つある窓に縦線が入る。
「出来てる...。出来てる!?!!」
この時間だから一人とはいえ、思わず叫んでしまう。
慌ててトイレから駆け出そうとして、私は思いとどまる。
「走っちゃダメ?でしょ!」
そうして、早鐘を打つ胸を抑えて事務所に戻る。
「夏美ちゃん、どう?」
「智子さん、妊娠、してるみたい」
見事にくっきり二つの線が出た検査薬を見せると、
「あら、ホント!くっきり出てるわ!大変。早く病院行かないと。午後はお休みよ!良いわね!」
「社長!社長!」
「智子さん待って!!私から言うから!」
「あ、そうだったわ。オバチャンってやーね!」
そう笑いあってると、
「何そこでやってるんだ二人とも?」
私達を不思議そうに見る明さん。
「社長、夏美ちゃんから話がありますからね、早めのお昼休憩入って午後は二人してお休みしてください。いいですね!」
智子さんの気迫に、わけも分かっていなけれど明さんは
「あぁ、分かった。そうさせてもらう」
そう返事をして、早めのお昼休憩に二人で入った。
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