第一章

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春が来て、いつも通りに始まった日常。初めての高校生活は、名もない時をゆっくり思い返せる。 私は夏 小鳥、十六歳。 私の特技は絵を描くこと。 絵は私がつらい時も、ずっと、そばで笑ってくれる。陽だまりみたいな存在。 一緒にいると、なぜだか、その人だけしか、見えなくなる.まるで恋人みたいな存在。 ?「小鳥、おはよう。」 そう私に声をかけたのは,幼馴染の水北 干支。 小鳥「おはよう。干支」 干支「どうした?今日は元気ないね。」 小鳥「どうして、分かったの?」 干支「五年も一緒にいれば、わかるよ。」 小鳥「そっか」 私は彼にそっと笑みを浮かべる。 私は新しい春風を感じながらも、私は季節とは違う感情をただ胸に潜めていた。 私はいつものように、言葉を風に返す。 小鳥「きっと、いつになっても、」 小鳥、干支「「私の心は満たされない」」 私は口をつぐんでしまった。 ・・・ 彼は分かっていたかのような、口ぶりで・・ 干支「小鳥の口癖」 小鳥「そうだね。」 私にとっての、感情はいつまでも満たされることなく、いつまでも、いつまでも 追いかけていたい。でも、私の心は満たされない。尊くて届かない。 ・・・ 小鳥「つまらないのよ。私の世界は、透明で見えないのまだ、、いや永遠に・・」 干支「だから、僕は君のそばで」 瞼の重みを感じて私はゆっくりと目を開ける。 私だけにしか見えない、その幻をボーっと一人眺めていた。   
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