先生は……先生。

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 それから、私はその本について何も触れなかった。  もちろん、今疑問に思っている事もグッと胸にしまった。  確認した訳ではないけど、先生も学生時代先生に恋をしていた。  それを考えると、胸がしめつけられたり、嫌な感情も湧き上がった。  でも、望みがなかったとしても、今の想いを私は大切にすることに決めた。  それから、数か月――  県展に出展した私の絵は、佳作をもらえった。  タイトルは、【先生】。  それは、表向きで先生を描くと決めた時に、タイトルは決まっていた。  【初恋】  だって、これが私の初恋だから。  
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