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後悔と恐怖は怒りに姿をかえて、赤ずきんちゃんを飲み込みます。 そして、赤ずきんちゃんの中でなにかが壊れ、崩れ落ちました。 そして赤ずきんちゃんの瞳が紅(くれない)色にかわりました。
赤ずきんちゃんは近くにあった果物ナイフを手に取り、オオカミを睨みつけました。
「よくも…よくも私のおばあちゃんを!!」
赤ずきんちゃんは果物ナイフを使い、襲い掛かってくるオオカミの体を刺して、刺して、刺して、刺して、刺して、刺して、刺して、刺して、刺して、刺して、刺して、刺して、刺して、刺して、刺して、刺して…。
どれくらい時間が経ったでしょうか? オオカミはとっくに動かなくなっていました。
それでも赤ずきんちゃんは果物ナイフでオオカミを刺し続けました…。
そして夕日が家の中を赤く染めた時、赤ずきんちゃんの目の前が真っ暗になりました。
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