それでも君に恋してた

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「君の部屋?」 「そうだよ」 「…」 「俺には普通のことだよ 憐れむような態度はやめろよ」 息を飲んだ家庭教師の齋藤千尋は、幹を見て苦笑した 「さっきと雰囲気違わない?」 「要領よく生きてるだけだよ」 「…15歳らしくないね」 「お前、そんな話ししにきたの? 今までいた使えない女と同じかよ」 鼻で笑う幹の小悪さに怪訝さを感じながらも、これはバイトで彼は生徒だと自分に言い聞かせる千尋は気を沈めた
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