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諦めも肝心だと卑屈に慣れた精神力は強すぎて
同級生から見た、その落ち着きはらった凜とした姿は魅力的に映りモテた戸塚幹は、新しく紹介された家庭教師を前にニッコリ笑った
「よろしくお願いします」
女はウザいだけ
あの媚びるような声も、女を武器にした誘いもウンザリしてた
「よろしく、幹くん」
「部屋に案内なさい」
両親の手前、愛想よくしてた幹は長期休みになると実家が経営する旅館の一室に閉じ込められた
屋根裏を改装した軟禁部屋だ
そこまで連れ立った時、あきらかに顔が引きつった
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