始まりは突然に

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思わず見つめてしまった。 お会計を済まし、店内から出る。 「わっまたいた! あ……」 つい声に出してしまった。 「君、知り合いだっけ?」 「いえ、違います。なんでもないです」 ひえーびっくりした。 急ぎ足で私は家に帰った。 そしてさっきのコンビニの彼のことを思い出していた。 黒髪で中性的な顔立ちをしているのに、指にはゴツゴツとした指輪がたくさんはめて合ったな。 毎日のようにコンビニに行っていたのに会ったのは初めてだった。 なんでこんなにも彼に惹きつけられるんだろう。 なんでこんなにも胸がドキドキしてるんだろう。 でも本当にかっこよかったな。 初めて付き合う人はさっきのような人がいいな。 そんなことを妄想してしまって勝手に体の体温が上がる。
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