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やっぱり聖さん凄いですね…こんな高級車…初めて見ました…いいなぁ…田舎の両親は軽自動車に乗ってたんで、左にハンドルが付いてる車なんて…現実の車じゃないみたい…」
「古い車よ…30年前の…親父が乗っていたのを引き継いだだけよ…本当はサリーンのS7が欲しいけど、こいつが壊れないから買い換えれないのよ…」
ブォォォ・・・・・!
買い物は、H&Mで済ませたが…帰り道に、瞳がウィンドーの中を見ながら…可愛い…と呟いていたので、聖はそのまま店内に入ると瞳が見ていたバッグを買ってあげた…アニアハインドマーチの新作だった為に、21万円だった…
瞳は悪いと言って断ったが…聖はバッグを持ってレジに向かった…
車の中でバッグを渡すと…何度もお礼を言った後で、嬉しそうにバッグを撫でていた…
駅のホームで指定された時間帯に、指定された車両に乗り込んだ…夕方のラッシュ時もあり…電車の中はスシズメ状態だった…
さわっ…
すぐに瞳のワンピの裾を捲り…何者かが下着の上から触ってきたようだ…
瞳はモジモジとしながら、身を捩っていた…
ガバッ…
次の瞬間…瞳の下着は完全にずり下げられた…
「あっ…あの…ちょっ…!」
瞳は触られるだけだと認識していたが…下着を下ろされると流石に抵抗を見せた…
「あっ…!ふぐぅっ…!」
何者かが…瞳の唇を塞いだ…聖から死角になり、よく見えなかった…聖も身動き出来ない状態で、瞳が襲われている姿を見守るしかなかった…
自分のミスだ…指定されたとは言え…乗車前に依頼者の顔は確認しなくては、ならなかった…
最近の生温い仕事のせいで、昔の用意周到な感覚を忘れ…流れ作業的に仕事をこなしてしまった自分の落度…
聖は、混雑した車内で、瞳が好き放題やられる姿を睨み…唇から血を流した…
数駅先で…瞳を抱えながらホームに降りると…
瞳の内腿から…白い液体が流れていた…
「ヒドイ……こんなの…」
瞳はフラフラと聖の手を離れた…聖は瞳に掛ける言葉が見当たらなかった…
次の瞬間…瞳は反対側のホームに走り出すと…入ってきた電車の側面に当たり…そのまま弾き飛ばされた…
キキィィィーッ・・・・!
ガァァァァン・・・・・!
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・!
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