欲望電車~シリーズ篠原聖の依頼~

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男が…聖をニヤケて睨むと… 「クックック…確かに…」 聖が下を向きながら笑った… 「その女性が…激炎梅毒のキャリアなんて、関係ありませんよねぇぇぇーっ!」 ゴゴゴゴゴゴ・・・・・! 「何だとぉぉぉぉーっ!」 男が絶叫した… 激炎梅毒…感染から発症まで、30分という驚異の感染力を持つ性病…発症すると性器に激痛が走り…膿を噴き出して細胞が死ぬ…抗体を注射すれば完治する。 (※架空病原体) 「抗体はここにあるわ…違反行為を認めるなら…この書類に拇印を押しな…」 男の顔色が変わった… 「うぎゃぁぁぁぁ!痛ててててぇぇーっ!」 「始まったわね…激炎梅毒の発症が…粘膜感染しかしない梅毒よ…言い訳は聴かないわ…」 聖は…目を見開き…男を睨んだ… 「わ…解った…押す…押しますから…抗体を射って下さぁぁぁーっい!」 泣き出した男に拇印を押させると…聖は抗体を射ってやった…数分すると男は落ち着きを取り戻した… 「では、こちらの契約書に基づき…先程の規約違反の押印にて…違反行為の賠償金…粕谷浩二様には160万円の1000倍…16億円をすぐにお支払い下さい…」 ゴゴゴゴゴゴ・・・・・! 聖は肝心な部分の倍率の箇所を指さした… 「じゅ…16億円だとぉぉぉーっ!ふざけるなぁぁーっ!払える訳ないだろぉぉぉーっ!」 ガシッ…! 男が叫んだ瞬間…聖は髪の毛を掴んで男の頭をホームの床に叩きつけた… 「ふざけてんのは…テメェだ…ヤリタイ放題やりやがってぇ…あぁ…?ここに書いてある内容は、アタシが悪徳弁護士に書かした法的に有効な文章なんだよ…汚ねぇもん突っ込みやがって…違反を承知でやりやがったんだろぅが…あぁ…?今すぐ16億円持って来ねぇと…銀座の実家のビル売るぞぉ…」 「じ…実家のビルって!それは16億どこじゃないぞ!」 ガシッ…! 聖はまた男の髪の毛を掴んだ… 「だからテメェの依頼を請けたんじゃねぇか…違反すりゃビルが手に入るからよぉ…テメェはアタシの目論み通りに違反をしやがったんだよ…16億払えなきゃ!土地の権利書持ってきな!どーすんだぁぁーっ!」 聖の恫喝に…男は首を項垂れた…
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