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「そんなに待ってたら…あの子が死んじゃう…」
沢渡 萌音の元に飛んだ…
「しょうがない…私も付いてくか…」
セブティアは微笑すると、後を追った…
ガンッ… ドガッ…
「うぅぅ…ごめん…なさい…」
萌音が男の蹴りで、床に踞(うずくま)ると…
萌音の背後に…耳が尖ったコウモリに似た羽を持った人型の生き物が表れた…
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・!
「ひっ…ひぃぃぃぃぃぃーっ!」
「私は…デーモン族のシュンパティア…その子を殴るのを止めなさい…」
萌音はシュンパティアの顔を見た…
「可哀想に…痛かったでしょ…もう私が来たから大丈夫よ…」
シュンパティアは優しく語った…
「悪魔だぁ…悪魔が本当に存在したんだぁ…」
男は逃げようと体を玄関に向けた…
ズォォォ・・・・
床から…同じく耳が尖ったコウモリの羽を持った人型の生き物がゆっくりと浮き出てきた…
ギャァァァ・・・ン・・!
男は驚愕して動きを止めた…
「私達デーモンが…人間に見つかった時は…2つしか選択肢がないわ…1つは…デーモンと合体しデーモンになる…」
「もう1つの選択肢は…バラバラに切り刻む事…」
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・!
男の顔が…恐怖に歪んだ…
シュパーン…
一瞬の出来事だった…
セブティアが巨大な鎌を横に振ると…男の胸元から鮮血が噴き出した…
ブッシュぅゥゥーッ!
セブティアは、その鮮血を浴びながら嬉しそうに微笑んだ…
「セブティア…何て事を…」
「ウフフ…見なさい…あの子の体を…」
萌音の体が…半透明に変わった…
「これは…どういう事なの…!」
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