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プロポーズを受けてから1ヶ月と少し過ぎた頃。
やたらと眠気に襲われていた私に気付いた智子さんから指摘を受けて試した妊娠検査薬はバッチリ陽性で。
それを報告した日の午後には明さんと産婦人科へ受診し、妊娠が確定した。
しかも、おそらく双子であるとの知らせに私と明さんは喜び爆発だった。
その帰りに初めての妊娠、出産の本を買って二人で読んだ。
そこからの明さんがまぁ、大変だった。
『 双子の妊娠には安定期と言う概念はあまりありません。いつ何が起きるか分からないのが妊婦ですが、多胎児の場合はさらに顕著です。無理せず過ごしましょう』
これを読んでから、普段から過保護気味だった明さんのその体質に更に拍車がかかったのである。
そして、母子手帳の申請より前にと。
イギリスの父には妊娠したので、先に入籍しますと電話報告。
すると、父はあれこれと空輸便で送って来た。
どうやら海の向こうで父エドワードもすっかり舞い上がっているようだ。
そんな訳で、プロポーズから1ヶ月と少しで私は三郷夏美から島田夏美となったのである。
さてさて、今日も眠いだけの悪阻なので仕事に行こうとすると止める、過保護な夫と実は現在対峙中である。
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