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それは、オープンが間近に迫った、とあるレジャー施設での不思議な出来事。それがすべての始まりだったーーーー。
夕希は久し振りに、別々に暮らす姉・花音と共に食事をする。その帰り際、花音にある鍵を渡される。その鍵はかつて、家族4人が暮らした家の鍵だった。しかしその家は、今はもうない。両親が亡くなった年に、レジャー施設の商業用地として立ち退かされてしまったのだ。
もう存在しない故郷の鍵をなぜ自分に渡されたのか、夕希にはわからなかった。
そしてその帰り道、夕希はある男性と出会い頭にぶつかる。互いに軽く会釈した後、その男性はあるチケットのようなものを落として、急ぎ足でどこかに走り去って行った。
そのチケットは何と、プレオープンするレジャー施設の、ミステリートレインの切符だった。
ひょんな事から、ミステリートレインに乗る事になる夕希。そして、一緒に同乗することになる一癖も二癖もある男女。彼らは一体、何を見ることになるのか? そして姉の花音はなぜ、存在しないはずの故郷の鍵を夕希に渡したのだろうか?
ミステリートレインは、実は異世界に通じる鍵となっていた。そのウラに隠された秘密を暴くため、彼らは今、旅を始めるーーーー。
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