~あらすじ~

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第1話: プラットホーム1. ○翌日。某レストラン。(夕方) 窓際の眺めの良い席に座る夕希。窓の外を見ていると、姉の花音が手を振っている。 店に入り、夕希の所へ向かう花音。 花音: 「ごめんね夕希。お待たせ」 申し訳なさそうに席に着く花音。 夕希: 「いいよ別に。久しぶり姉ちゃん」 久しぶりに家族と再会し、互いに和やかな笑顔になる。 そこへウェイターがメニュー表を持ってやって来る。 それぞれ適当に食事を注文する。 花音: 「あと、食後にコーヒーを2つお願いします」 花音はウェイターに軽く微笑んだ。ウェイターの顔色が一瞬、赤くなる。その様子 を見ていた夕希は、こいつ姉の色香に落ちたなとふと思った。 ウェイターA: 「は、はい。かしこまりました」 ウェイターはそそくさと立ち去った。 花音: 「夕希も元気そうね。大学はもう慣れた?」 夕希: 「うん、まあね。でもひとつだけ気に入らない事があるんだよね」 花音: 「気に入らないこと?」 夕希: 「そう。オレの楽しいキャンパスライフを邪魔するヤツがいてさー」 ある人物の顔が浮かんでしまい、思わずムスッとした表情になる夕希。 花音: 「それってもしかして、ケイ君のこと?」 夕希の表情にピンと来る花音。さすがは姉である。 夕希: 「そうだよ。あいつ金持ちでそれなりに頭いいクセしてさー、何で同じ大学なわけ? しかも家から大学までそんなに遠くないのに、オレと同じ寮生活ってどんだけ腐れ縁なんだよ・・・・・・」 ケイはうんざりした様に言う。 花音: 「ふふっ。あなたたち、昔から本当に仲が良いものね」 夕希: 「どこがだよー・・・・・・」 呆れ果てた様子の夕希。
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