それぞれのこれから

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残されたオカマである彼は顎に手を置いた。  「さすが、あの子、フォーとファイブとセブンをボコボコにしただけあるわね。それにしても、身元を確認したかっただけなのに殺されそうになるとは思わなかったわ。・・・あなたは何で何も言われないのよ、アレク。絶対あの子あなたの存在にも気づいてたはずなのに!!」 「まぁ、それは、、、」 その声と共に床の一面が下から外される。 その中から男が這い出てきて頭を掻いた。 半袖Tシャツに少し汚れた長ズボン。 「まぁ、それはそうとして、そんなことより新王も決まったことだし、早く城にもどるぞ。」 「そんなこと!?そんなことなの?今のはそんなことではないでしょ。え、何?もしかして、私だけ知らされてなかったの!?」 「あー、うるさい。殺されてたら良かったのに。」 「ひど~い!」 「ふんっ。あ、そうだ、これはもういらないな。」 男はTシャツについていたニクラス国王のバッチをとるとそれを床に投げ捨てた。 「雑ね~」 「別にいいだろ。二クラスの時代は終わったんだから。さぁ、城に向かうぞ」 「は~い」
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