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「どっちが勝ったって？」
エリアスは耳を疑った。
その質問に一般兵は喜々として答えた。
「隊長、挑戦者の女の子ですよ！」
「まさか。ニクラス国王陛下は調子が悪かったのだろうか？」
「いえいえ、とんでもない。魔術師達の結界を強い魔力で破壊して、観客席を焼いちゃうほどは絶好調でしたよ。ただ、最後はどうして負けてしまったのか俺も見てなかったんで何とも言えないですが、、、、」
「そんなこと、、、」
あり得ない。
いや、しかし、今までの王位継承戦だってこういうことがなかったわけではない。
「わかった。すぐに新王を迎え入れる準備をしよう。」
エリアスの心臓は高鳴った。
あのニクラス国王を倒すほどの魔力の持ち主。
しかも女性だというではないか。
「早く会ってみたい」
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