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星を数えて
街の夜景を一望できるオシャレなダイニングバー。宮本くんが選んでくれたお店だ。
宮本くん、こんな素敵な場所知ってるんだぁ。かなり意外だった。でも、宮本くんも伊達に社長してる訳じゃないのかもしれない。
接待とかで、色んな店を知っているのかもしれなかった。
だが、ガサツっぽいイメージの宮本くんとは対極にあるお店過ぎて、正直言って面食らっていた。
マゼラン星雲が描かれた壁面を通り抜け、窓際の景色が良く見えるスペースに案内される。
4人で座るには、十分なスペースのあるテーブル席だ。
手前の窓際席にマキが入り、その隣を宮本くんがキープしてしまう。そうなると、必然的に私がマキの前に座り、シュウちゃんが私の隣に座ることになった。
ドリンクメニューを先に見せてくれるシュウちゃん。
「ありがとうございます」
前なら寄り添って外を見ながら座ったと思える長椅子。今は、私とシュウちゃんの間に人1人分くらいのスペースがあいている。
目の前に座るマキと宮本くんは、メニューを眺めて「これも美味しそ」とか「魚大好き」とか仲良く話してページをめくっている。
オーダーを済ませると、宮本くんが話し始めた。
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