星を数えて

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「しっかし、マキさんは美人ですよねー。岡田課長は幸せですね。美人揃いの会社で」 「美人揃いって、その中に私も入ってるの?」 冗談めかして、宮本くんに聞いてみた。 「ん? 宮路はどうかなぁ」 相変わらず宮本くんは、正直すぎる。 「ひどいなぁ、宮本くん」 「ジョークだよ。区分けする場合は、仕方ないから、おまえも美人の区に無理言っていれてやるって。ね、岡田課長」 微妙な話を振られたシュウちゃん。 「うちの会社は、この2人も含めて美人揃いですよ」 「岡田課長ってば、さすが部下思いな答え方!」 マキが感心したように頷く。 「いやぁ、でもマキさんみたいな女性が彼女だったら、俺、絶対に鼻が高いと思うなぁ」 「え、どうして?」 「だって、すごい美人さんだもん。最初会議室でマキさんを見た時、俺、スッゴイビックリしちゃったんだから」 「そうなの?」 「マジで、こう、心がね、ガクブルッて震えたんだから」 胸に手を当てる宮本くん。 「やだ、思ったよりキザね、宮本さんって」 「いや、本気本気! 羨ましいなぁ、マキさんの彼氏」 「いないですよ、彼氏なんか」 「ホントに? じゃ、俺!宮本二郎、マキさんの彼氏に立候補しまーす!」 オシャレなお店に合わないようなノリの会話が続いていた。 ドリンクが運ばれてきて、4人で乾杯をした。     
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