蜜が欲しくなる

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「ん……」 「おはようございます。」 「え……甲斐…さん…?」 甲斐さんが目の前にいることにも驚いたが 自分がベッドの上でガウンを羽織っている姿にも驚いた。 確か…裸で、お風呂場で…… 「三島さん!?」 横を見ても三島さんはいなくて 部屋の中にもいない感じがした。 「三島さんは…?」 「仕事に行かれましたよ。あなたのことを頼むと言われたので、私はここに伺いました。」 「そうだったんですか…あ、私自分で帰れますので、大丈夫です。あっ――」 ベッドから降りようとすると脚に力が入らず 上手に立てなかった。 「大丈夫ですか?ベッドの上に朝食を置きますので、まだゆっくりしてください。」
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