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急に頬が熱くなるのを感じて、レナは両手で頬を覆った。
10年経って変わったのはユウだけではなく、自分自身も変わっていたのだとレナは気付く。
あの頃大人になるのが怖かったのは、自分自身がどんな風に変わるかがわからず不安だったからなのかも知れない。
駅に着き電車を降りようとレナが立ち上がると、ユウがレナのバッグを持って立ち上がる。
「あ……いいよ、それ重いから」
「だからだよ」
ユウはカメラや機材の入った重いバッグを軽々と肩に掛けて歩き出した。
「いつもこんな重いもの持ってるんだ。カメラマンって大変なんだな」
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