動き出した時間

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二人がそれぞれ2杯目を飲み終える頃、レナのスマホが鳴った。 「あっ、事務所からだ……。ちょっといい?」 「うん。いいよ」 レナがスマホを手にバーの外へ出ると、ユウはもう一杯ビールをオーダーし、タバコに火をつける。 (謝るタイミングが見つからない……。それともこのままでいた方がいいのかな?このままでオレ、レナに好きだって言ってもいいのかな?) ユウがうつむきながら、なかなか話が切り出せないことを悩んでいると、すぐそばに人が立つ気配を感じた。 レナが戻って来たのだと思いユウが顔を上げると、そこにはレナではなく別の女の子が笑って立っていた。
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