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微笑みながら会話している二人を、シンヤは少し離れた場所で見ていた。
(へぇ……レナちゃんって、あんなふうに笑ったりするんだな……)
いつもクールなその表情を崩さないレナが、安心しきったようにユウに微笑み掛けている。
ユウもまた同じように、穏やかに笑って愛しげにレナを見つめている。
(あの二人って……付き合ってないとか言ってるけど、本当はお互いすっげー好きなんじゃねぇの?)
シンヤは数日前のユウとの会話を思い出していた。
部活が始まる前、珍しくユウとシンヤの二人きりだった時に、シンヤは何気なくユウに問い掛けた。
「ユウさぁ、レナちゃんと付き合ってんの?」
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