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「じゃあさ……オレが本気でレナちゃんを好きになったって言ったら……ユウ、どうする?」
「えっ……」
ユウは一瞬目を見開いた後、スッとシンヤから目をそらした。
「どうするって……」
「付き合ってないなら、文句ないよな?」
「……」
ユウは片膝をついてしゃがみこみ、床に散らばった譜面を黙って拾い集めた。
譜面をすべて拾い終えると、ユウは立ち上がって静かに口を開く。
「確かに……オレとレナは幼なじみってだけで、付き合ってる訳でもない。だから誰がレナにコクっても文句は言えないよ。ただ……」
「ただ?」
ユウはゆっくりと振り返り、シンヤの目をジッと見た。
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