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「そんな予定ないけど」
「……マジで?ひとつも?」
ユウが無言でうなずくと、シンヤは少し気の毒そうな顔をして、ユウの肩をポンポンと叩いた。
どうやらレナにかまってもらえなくてかわいそうだと思われ、なぐさめられているらしい。
それに気付いたユウは慌てて否定する。
「いや、違うって!夏休みだろうがなんだろうが、用がなくてもほとんど毎日会うんだよ!隣にいるから約束してなくてもいつでも会えるのが当たり前って言うか……特別約束とかしたことないってだけだから」
「そうか……。じゃあこれから誘って一緒に行こうぜ!! オレとユウと、レナちゃんと……マユっちも誘ってさ、海とか!!」
いつになく楽しそうなシンヤを横目で見ながら、ユウは浜辺で長い髪をなびかせて微笑むレナを思い浮かべる。
「そうだなー……でも海はダメ」
「なんで?いーじゃん、水着姿、見たいだろ?」
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