12人が本棚に入れています
本棚に追加
フッと、明希は笑った。
そして銃を、手元にしまった。
「日向。これからお姉ちゃんと、一緒に来る?」
すると日向の顔は、パアーッと明るくなり、明希に向かって走ってきた。
「うん。一緒に行く!」
まるで、自分を母親のように慕っているかのよう。
日向がいなくなれば、日向の母親は泣き叫ぶだろうに。
そんな事も関係ないとでも、言いたいのだろうか。
日向の目は、これから起こるかもしれない、新しい事にワクワクしているようだ。
「こっちだよ、日向。」
日向の手を引き、明希はヘリポートから、タワーマンションの中に入った。
「日向は、ここに住んでいるの?」
「うん。」
それを聞いた明希は、非常階段のドアを開けた。
最初のコメントを投稿しよう!