12人が本棚に入れています
本棚に追加
第2章 殺しの掟
明希は日向を、陽と会う場所に連れて行った。
陽と言うのは、殺しの請負をし、明希のようなスナイパーに、仕事を告げる人間だ。
「あれ?明希さん、その子は?」
「現場にいた子よ。そのままには、しておけないでしょ。」
明希は、階段の踊り場で、日向を寝せた。
「意外だな。明希さんは、さっさと始末するような人だと思っていたのに。」
陽は、見た目まだ高校生のような若い男の子だ。
なぜ、殺しの請負をしているのか、誰も知らない。
人から聞いた話では、金持ちのお坊ちゃまだそうだが、どこに住んでいるのか、年齢はいくつなのか、全く謎だ。
「ところで、お金は?」
「はいはい。今回は、こんなものです。」
最初のコメントを投稿しよう!