第2章 殺しの掟

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「よう。次の仕事を聞きに来たぞ。」 情は、明希よりも少し年上で、スナイパー歴は長かった。 「私の仕事が終わったと思ったら、もう次の人間が待っているのね。」 明希は、ハァーとため息をついた。 「ははは。こんなご時世ですからね。自分の手を汚したくない人が、たくさんいるんですよ。」 陽の太陽のような笑顔に、明希は恐ろしさを感じた。 陽が捕まらないのは、陰で警察内部からの依頼を受けているからだと、これもある人から聞いた噂だ。 「ところで、明希。なぜ、そいつを始末しなかった?」 情は、眠っている日向を指さした。 「この子、西島会長の孫なのよ。」 「西島会長?」 情が首を傾げた。
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