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「よう。次の仕事を聞きに来たぞ。」
情は、明希よりも少し年上で、スナイパー歴は長かった。
「私の仕事が終わったと思ったら、もう次の人間が待っているのね。」
明希は、ハァーとため息をついた。
「ははは。こんなご時世ですからね。自分の手を汚したくない人が、たくさんいるんですよ。」
陽の太陽のような笑顔に、明希は恐ろしさを感じた。
陽が捕まらないのは、陰で警察内部からの依頼を受けているからだと、これもある人から聞いた噂だ。
「ところで、明希。なぜ、そいつを始末しなかった?」
情は、眠っている日向を指さした。
「この子、西島会長の孫なのよ。」
「西島会長?」
情が首を傾げた。
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