第2章 殺しの掟

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「もう、殺しのテクは、分かっただろう。」 情にとって、明希と一緒にいた時間は、仕事を教えるだけの期間に過ぎなかったのだ。 そんな情に、何も言えなかった明希。 あれから、スナイパー仲間として会う日々が続いた。 と言っても、数か月に1度、会うしかない関係。 「だからと言って情、この子に手を出さないでよ。」 「分かってる。自分の始末は、自分でつけなきゃな。」 情は髪を掻き上げると、煙草を吸い始めた。 「情さん。煙草は止めて下さいって、言ったのに。」 その匂いで、存在がバレるかもしれないからだ。 「すまんな。一日に1本。これが生きがいなんだ。」 そして情は、フゥーと煙をふかした。
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