第2章 殺しの掟

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陽と言う人間も恐ろしいなら、情と言う人間も、油断はならない。 情は、自分の知り合いでも、容赦なく撃つ。 やると決めたら、何が何でもやる男だ。 「ああ?どうした?明希。」 「いえ、何でも……」 明希は、情とは反対の方向を向いた。 昔の嫌な事を、思い出したのだ。 それはまだ、情に仕事を教えて貰っていた頃だ。 「明希。仕事の時は、なるべく黒っぽい服を着ろ。」 「はい。」 そんな基本的な事から、教えて貰っていた。 そして情が銃を入れたバッグを持ち、明希と一緒に、街の公園に辿り着いた。 ターゲットは、いつもこの公園を、マラソンコースにしていた。 そのターゲットを、茂みから狙っていた。
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