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「明希、忍耐強い方か?」
「さあ。分からないけど、待つのは苦じゃないわ。」
「ならいい。」
情は銃を組み立てると、茂みの中に紛れ込んだ。
明希も、情の側に寝そべった。
情は、スコープを覗くと、一言もしゃべらずに、ずっと待ち続けた。
一緒にいる明希の方が、今か今かと、ドキドキしていた。
30分くらいしただろうか、遠くからタッタッタッと走ってくる音がした。
情の手に、力が入る。
どうやら、今回のターゲットらしい。
情は、狙いを定めると、後ろから心臓を目がけて、一撃だった。
苦しむように倒れた、ターゲット。
本当にやったのか、明希が頭を上げた時だ。
「うわー!ひ、人が死んでいる!」
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