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「ねえ、日向。ちょっとだけ、お姉ちゃんと遊ぼうか。」
「いいよ。」
日向は、笑顔で明希の元へやってきた。
「何して遊ぶ?」
ワクワクしている日向に、明希はニコッと笑った。
「鬼ごっこしようか。」
「鬼ごっこ?うん!」
「お姉ちゃんが鬼で、日向が逃げるんだよ。」
「分かった!」
そう言うと日向は、楽しそうに明希から、逃げて行く。
「早くお姉ちゃん!」
日向が手を振った時だ。
明希は、何かの為にと忍ばせておいた、小型の銃を構えた。
構えて、銃口を日向に合わせる。
すると日向は、くるっと明希の方を向いた。
「えっ……」
明希が目を銃口から背けると、日向は冷静にこう告げた。
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