第1章 殺しの現場

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大人の部分と、子供の部分が入り混じる日向に、明希は興味を持った。 「日向。この事、誰にも言わない?」 「言わない。だって言ったら、お姉ちゃんが捕まっちゃうでしょ?」 そこまで知っている日向に、鳥肌が立った。 やはり、生かしておくのは、危険過ぎる? 子供の言う事を、信じない方がいい。 いや、そこまで知っているのなら、逆に黙っているのでは? ううん。 もしかしてこの子に、脅しをかけられるかもしれない。 明希はもう一度、銃を構えた。 不安要素は、取り除いておく。 明希を成功に導く、魔法の言葉だ。 今の不安要素は、この子以外に有り得ない。 やけに喉が渇き、明希は何度も唾を飲んだ。
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