1.  good-bye    

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 リックこと、リック・オレインは3歳年上の先輩。  ハイスクールを卒業する最後のプロムパーティーで、下級生のあたしをパートナーに誘ってくれた。  彼はバスケットボールの選手で、あたしたちの通っていたハイスクールのスター的な存在だった。  アステロイド星系惑星選抜大会にポルボロン星代表として出場して、準々決勝で負けたとはいえ幾度もゴールを決め、ハイスクール中の女の子の憧れの的だったのよね。  そのリックが、コートの端っこで応援していたあたしに声をかけてくれたのよ。  もう、信じられなかった。最初は、冗談だと思っていたんだから。  有頂天になったあたしは、その頃すでに副業でモデルをしていたクリスタにドレスを選んでもらって、大喜びで出席したんだった。  パーティーの最後にキング&クイーンに選ばれてステージに上がったときは、ホント、舞い上がっていたわ。  まだ16歳の子供だったし、結婚にあこがれる年齢で、本気で彼との結婚を望んでいたのは確かよ。  ――――でも!
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