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玄関に上がり込み、ホッピングして廊下を歩いていった。
奥の部屋に続くドアが半開きになっている。
くちばしで押して中に入った。
リビングルームで、革張りのソファが二つ、コーヒーテーブルを挟んで置かれている。
恩人の人となりを掴んでおこうと、ぐるりと一周してみた。
よく片づいている。
飾り棚にずらりと並んだ盾、勲章の数々に目が行った。
あの桜の紋がついた記章は、功績のある警官に授与されると前に聞いたことがある。
射撃大会の記念盾には「九灯明日人」という名が刻まれていた。
壁の時計は昼十二時を指している。意識を失ってまる一日が経過していた。
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