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大空に羽ばたき、風の中に身を踊らせた。
気流のうねりの中をほとんど羽ばたかずに泳いでいるときは、いつもこの種に生まれついたことを感謝する。
文字通り羽根を伸ばしがてら、しばらく界隈を見て回った。
果てしなく続く荒涼とした郊外の片隅にある、そこそこ小ぎれいな集合住宅地だった。
複数の集合住宅が集まって集落を作り、小さな商店街もある。
マンションの峡谷にある児童公園に行き、ジャングルジムのてっぺんに止まると、先日のことを思い出した。
確かここで羽を休めている時に射落とされたのだ。
飛び立とうとした瞬間を狙われた。
ベランダを一つずつ眺めたが、さすがにどこから射られたのかまではわからない。
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