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砂場のほうで遊んでいた子供たちがこっちに気づき、石ころを投げつけてきた。
飛び立って上空を旋回し、その中に俺を助けてくれた女の子を探したが、見つからなかった。
あの子と、治療してくれた誰か、俺を射た野郎。
この三者にはそれぞれ貸し借りが出来た。
一つずつ返して行こう。
特に三人目には念入りに。
立ち並ぶ建物を眺めながら飛び回っていると、俺が目覚めた棟の三階あたりの廊下でもめ事が起きていた。
背の高い男と太った男がもみ合いになっている。
その間に髪を乱したセーラー服の少女がいた。
太った男はだらしない格好で涎を垂らし、獣みたいな吠え声をあげて女の子に掴みかかっていた。
背の高い男が何とかそれを引きはがそうとしている。
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