第4章 復讐の時

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ーーーそこで、目が覚めた。 気づいたらバスはもう、目的地間近だ。 「愛ー。おはよー」 隣の席の夏江が、ニコニコと笑いながら言った。 「ごめん、寝ちゃって」 「大丈夫ー。私も今起きたから!」 今日の夏江は、一段と可愛い。 髪の毛はお団子にゆって、可愛らしいシュシュをつけている。 「動きやすい服装」と指定された服装は、フリルの花柄ミニスカート。夏江にとっての「動きやすい」と「露出度」は比例関係にあるに違いない。 「今日はね、目一杯おしゃれしてきたの!」 柏原君に、告白するから。 「うまくいくといいね」 微笑む。胸が痛い。 好きと素直に言えて、その為に一生懸命頑張れる。 最高に、可愛いと思った。 夏江にとっては甘酸っぱい、 愛にとっては命の危機、 そんな、遠足当日である。
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