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第1章 選出
主人公東片みくりの学校の顧問、国友は悩んでいた。
個人戦の出場者を。
現在、三年生が引退して
道場で稽古をしているのは
2年2名、1年5名だけだった。
1年の1人は入院していた。
大きな大会ではないが
出場枠は学校6名まで。
2年2名は確定で
1年の5名のうち3名は確定だが、
残りの2名は稽古にはあまり参加させず、
道場内の大きな鏡の前で素振りや
見取り稽古を主にさせていた。
東片みくりは中学からの経験者だが下手くそ。
もう1人の結城ミオは高校からの初心者であった。
残りの1枠をどちらを選出させるか悩んでいたのだった。
結城ミオも初心者とはいえ
素直に真面目に取り組み、どんどんと
剣道を吸収していってそこそこ動けるようになって来ていた。
みくりは
相変わらず下手くそではあったが
攻め気が有り、二年生からもたまには勝利する事も有った為、
2人のうち
どちらかを出すべきか悩みのタネだった。
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